header2

 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2018年3月31日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】回顧・第50回ばんえい記念(3/25)

ばんえい重賞レース回顧
第50回ばんえい記念(BG1)-2018年3月25日-9R 200m直 晴 0.9%
  1着◎(6)オレノココロ(鈴木恵)3分59秒3
  2着 (4)フジダイビクトリー
  3着○(8)コウシュハウンカイ
単勝 6 170円 馬単 6-4 620円 三連単 6-4-8 2,530円
 ※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい競馬の最高峰、第50回ばんえい記念は、1番人気のオレノココロが障害3番手あたりから力強く差し切り、このレースの連覇を果たした。鈴木恵介騎手は2年連続3度目のばんえい記念制覇で重賞通算67勝。また、このレースで10年連続のリーディングジョッキーを確定した。
  帯広は当日朝に1ミリ以下の弱い降水(雪)があったものの、その後は晴れで気温も上がり、かなり乾燥した馬場となって、この日の各レースでそこそこ時計がかかっていた。
  スタートからばんえい記念らしいゆったりした展開。第1障害から各馬腰が入る。ニュータカラコマが第1障害でやや手間取ったがその他の各馬はほぼ横一線。少し進んでは刻んで、を繰り返す。心持ちトレジャーハンター、コウシュハウンカイの両脇の馬が前に行くものの全馬の差はほとんどない。遅れていたニュータカラコマも追いつき、一進一退。前の方にはサクラリュウあたりもついていく。そしてその態勢のまま第2障害手前へ、ここまで129秒。各馬じっくり溜めた後、障害を最も先に仕掛けたのがニュータカラコマ。しかし坂の中腹でストップ、その後も脚が出ず苦しんだ。続いて3,4頭が一斉に障害を仕掛ける。その中でコウシュハウンカイがひと腰目で障害の天板までやってきた。その他の馬はそれぞれ中腹で止まり何発もかけて立て直しへ、その間に2番人気コウシュハウンカイが障害を越えて先頭へ出た。しばらくしてから障害を越えてきたのが5番人気フジダイビクトリー、そして1番人気オレノココロもしっかり越えて前を追う。これにサクラリュウ、ソウクンボーイが続く。この時点でコウシュハウンカイは残り30mまで来ており、逃げ込みを図る。しかしその後脚色が鈍くなり一旦止まったところを、フジダイビクトリーとオレノココロが急追。その中でもオレノココロの脚色が良い。残り20mを切ったところあたりで並びかける。しかしオレノココロもストップ、今度はコウシュハウンカイが前に出るがこれも苦しい。後続も近づくがそれぞれがストップ。激しいサバイバルレースの様相。そして残り10mとなったところで、オレノココロが勢いを付けて前に出て、最後でもう一度詰まったものの、すぐに立て直し、先頭でゴールを駆け抜けた。タイムは4分を切った。そして2番手争いはコウシュハウンカイが再三詰まるところをすぐ後ろに来ていたフジダイビクトリーがかわし2着に駆け込んだ。コウシュハウンカイが最後苦しくなりさらに後ろのサクラリュウも迫ってきたが、なんとか3着を死守。サクラリュウは惜しくも4着。さらに差がなく付いてきていたソウクンボーイが5着に入った。3番人気のニュータカラコマは障害で苦しんだ後、最後の直線にはいてから途中で力尽きて転倒、競走中止となった。

  オレノココロ(1着):馬体重が20kg以上減っていたので心配されたが、この減はしっかり稽古して仕上げてきたためであり、全く問題なかった。全体のペースが落ち着いたことから前半無理なく追走ができ、障害も練習の成果があったか崩れずに行けたことで余力を残せたのが最後のひと踏ん張りが効く結果になったのであろう。改めてこの馬の底力を見せたレースであった。重量適性云々よりもレースセンスの良さが勝利につながった印象だ。今後は3連覇に向け、同厩舎の強力な馬たちと兼ね合いながらプランを立てていくことになるだろう。夏のグランプリあたりまではスローペースの調整か。
  フジダイビクトリー(2着):持ち味を生かし粘り走りで勝ち馬と2秒台差の2着。前半は控えたのか行けなかったのか、そして障害も腰を入れながら踏みしめて一歩ずつ上がるタイプなので、この馬としては前に行けずに不利な態勢と思われたが、降りてからの脚どりがしっかりしていた。やはりこのレースは経験と適性が物を言う、といったところか。10歳馬で同世代たちが姿を消していく中、もうひと花咲かせられるか。北斗賞あたりが適鞍と見るが。
  コウシュハウンカイ(3着):障害を一気に九分あたりまで上げて大きくリードした時は、これはやったと思わせた。しかし残り30mを切ってからが長い旅であった。前半ペースが遅くなった分、他の馬にも届く位置に付けられたのが最後差された原因か。馬場ももう少し軽ければと惜しい要素はいろいろある。来年こそリベンジを果たしたいところ。年度明けは連覇を狙うオッズパーク杯から早速始動か。
  サクラリュウ(4着):まさにトップクラスの馬の一頭としての走り。さすがにハナを奪いには行かなかったものの終始好位置につけ、障害もしっかり越え、最後は3着にわずかのところまで迫った。勝ちきるまではいかず経験の差が出たような形だが、先頭までもわずか6秒差とタイム差を詰め、この馬のパフォーマンスは十分見せていた。来年度は重賞戦線の常連としての活躍に期待。
  ソウクンボーイ(5着):強い8歳勢にはこの馬もいるぞというところを十分に見せた。初のばんえい記念で出走であったが気後れすることなく積極的に攻め、障害も数歩でしっかり越えていった。上位馬にしっかりついて行き、5着ながら勝ち馬とわずか7秒差。調子の良さもあったが潜在能力がようやく開花したというところか。来年度は久々の重賞制覇へのチャレンジにを期待する。
  トレジャーハンター(6着):前半は思い切って行ったものの、第2障害手前の時点でもうスタミナ切れ。障害も厳しく、最終的には5着との差が1分以上開いてしまった。やはりこの馬は軽めの荷物で駆け抜けるタイプ、重量や馬場への適性の問題だろう。11歳馬だが年齢的な衰えは感じられず最後までしっかりゴールを目指していた。来年度はどのあたりまで頑張るか。
  ホクショウユウキ(7着):今シーズンようやく好調に推移していたが、ばんえい記念ではやはり力不足か。前半からやや遅れ気味の上に、障害が特に厳しかった。最後の直線はしっかりした脚取りだっただけに全体として不完全燃焼気味。来年度は自己条件でしっかり勝って、久々の重賞制覇も目標に調整していってほしい。
  ニュータカラコマ(中止):第1障害の時点で引っかかるなど初めから行き脚がおかしく、調子が悪かったように見える。しかしいつものように真面目に前に付けようと頑張っていた。帰らぬ馬になってしまったが、イレネー記念、グランプリのBG1の2勝を含む7度の重賞制覇など、この馬が残した功績は大きい。

はむ!の予想結果
  まず、やはりばんえい記念は感動的なレースだ。ニュータカラコマの不幸があり残念であったが、やはりこのレースを見ずしてばんえいを語ることなかれ、という感じだ。馬券の収支など問題外・・・とはいいつつも、やはり馬券結果は気になる。今回は本命のオレノココロはしっかり勝ってくれたし、フジダイは無印にしていたもののなんとか2着付けを2枚買えていたので助かった。しかしワイドも含めて結局は50円の取りガミという自分らしい結果になってしまった。
  さて、今年の収支は以下のとおりで、結局約6万7千円の負け(ま、わずかだがネット投票のポイント還元とかで少しは返ってくるかな)。許されるなら来年また頑張りたいと思います。

  今回収支 -50 (配当)5,850 (投入)5,900
  今年度累計 -67,460 (今年度残高32,540) (今年度最終)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2017データ・馬券成績表)

  このほか、ばんえい記念dayで全レース購入したが、的中は4本くらい。安いけど本命が11レース中7レース来てくれてまずまずだった。しかし相手探しが下手で、安い配当も多かったので、収支はやはり赤字だった。

  さて、ばんえい記念をもって今年度の重賞戦線は終了。新年度は4月20日から開幕、その前に新たな2歳馬の能力検査が8日にあります。そして最初の重賞は4月29日(日)ばんえい十勝オッズパーク杯です。当欄も来年度ももちろん続けます。重賞予想は前日までに書きます。ただ取り組み方針については現在考え中ですので、開幕前後には当欄で記事を書きたいと思います。

2018年3月25日日曜日

【はむ!と一緒にばんえい競馬2018】3/25ばんえい記念Dayの全レース予想(狙い目)

  3月25日はばんえい記念Day。1日お祭りの日です。筆者も現地に行きたいところですが、この時期はなかなか行けないのが悩みです。従って自分はスカパーとネット馬券で参加ですが、現地帯広に行ける方は是非現地で、そして行けない人はスカパーの「地方競馬ナイン」かネット中継で参加しましょう。最近はネット中継が充実していて、「地方競馬ライブ」のほか、youtubeのライブ、USTREAMなどで視聴できます。
  なお、ニコニコ生放送でも放送されており、コメントで盛り上がっていますが、じっくり楽しむにはプレミア会員になる必要がありそうです。
  馬券の方はネット投票(オッズパーク楽天競馬)で買えます。まだ登録していない人もネットの口座を持っていれば、ほとんどの場合30分もあれば登録できます。

  参考までに3月25日ばんえい記念dayの全レースについて、筆者はむ!の本命と買い目だけお知らせします。
  それではご一緒にばんえい記念dayを楽しみましょう。(時折twitter(はむ!@hamuwin)でリアルタイムにつぶやくかもしれません)

はむ!の2018年3月25日ばんえい全レース予想
  (見解は個人的見解です。買い目は軸馬が左、=は両方にらみ →は左の馬を厚めに、馬単、三連単フォーメーション。◎は本命、☆は一発穴?)

1R B4-1(12:15)
軸不動
◎(1)イズミクィーン
1→→5=2

2R B3-1(12:45)
上位拮抗
◎(8)コマノダイジン
8→9,☆2,5,(6)
☆(2)カネショウ

3R B1-3(13:20)
小波乱
◎(5)スーパータイホウ
5→8,2,6,☆7,(4)
☆(7)ハマツネ

4R A2-3(13:55)
混戦
◎(8)カクセンキング
8=5,4,7,(1,2)

5R 福寿賞特別(3歳牝馬)(14:30)
惑星注意
◎(1)プランセス
1=☆2,5,10,(3)
☆(2)ウィナーサラ

6R 若草特別(3歳牡馬)(15:10)
軸堅い
◎(8)オレワチャンピオン
8→9,5,☆7→(3,6)
☆(7)フレイムゴールド

7R クリスタル特別(4歳)(15:50)
波乱
◎(7)マツカゼウンカイ
7→3,☆5,6→(2,9)
☆(5)ナカゼンガキタ

8R スターライト特別(5歳)(16:30)
順当
◎(7)マルミゴウカイ
7→3,6=1,(4)
注目(4)ブチオ

9R ばんえい記念(BG1)(17:15) 詳細はこちら
頭固い
◎(6)オレノココロ
6=8→7,2,(5),4

10R 大平原特別 B2-1 (17:55)
混戦
◎(3)ノエルブラン
3=4,6,1→7,(9)
☆(1)ホクトウォーカー

11R 蛍の光賞 B1決勝 (18:30)
上位拮抗
◎(2)サクラダイチ
2=☆8,7→6,(1)
☆(8)センリョウボス


結果については、後日、勝敗のみ簡単に報告する予定です。
それでは、ばんえい記念dayを楽しんでまいりましょう。

2018年3月24日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】重賞予想・第50回ばんえい記念(3/25)

  今年度のばんえい競馬の締めくくり、ばんえい記念が今年もやってまいりました。200mの距離に2つの障害、そこを1トンの荷物を引っ張っていくレース。そこを最も先に駆け抜ける今年一番の力持ちはどの馬でしょうか。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第50回ばんえい記念(BG1)
(2018年3月25日(日)17:15発走 帯広9R ダ200m 4歳以上選抜定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  トレジャーハンター 牡11 1000 阿部武 金田勇 鹿毛 先
サクラリュウ 牡8 1000 菊池一 金山明 鹿毛 逃
  ソウクンボーイ 牡8 1000 村上章 西邑春 鹿毛 追
  フジダイビクトリー 牡10 1000 西将太 中島敏 栗毛 逃
ホクショウユウキ 牡9 1000 松田道 村上慎 鹿毛 差
オレノココロ 牡8 1000 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
ニュータカラコマ 牡10 1000 藤野俊 尾瀬富 鹿毛 先
コウシュハウンカイ 牡8 1000 藤本匠 松井浩 栗毛 差
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  今年度のばんえい競馬のクライマックス、ばんえい記念。負担重量1トンを引っ張り全てにおいて最高峰のレース。ばん馬にとってばんえい記念に出るということ自体が非常に栄誉なことであり、たとえ最下位であっても完走した馬には暖かい拍手が送られる。さらに世界で唯一開かれるばんえい競馬において、このレースを優勝することは世界最強の力持ちの馬と言える。この日は1日お祭りのようになる。
  レースの傾向だが、過去10年で1番人気が(7,1,1,1)とやはり強い。そして特筆すべきはリピーターが多いということ。ここ3,4年は勝ち馬が変わっているものの、それまでは連覇したり2回以上優勝する馬が極めて多く、レースへの適性が最も重要なポイントといえる。展開うんぬんよりも重い荷物を引っ張ってしっかり最初から最後まで走れる力を持っていることが必須。臨戦過程としてはこのレースに準ずる帯広記念が注目されるが、過去10年で2勝にとどまっている。また直前重賞のチャンピオンカップの勝ち馬は0勝と、ばんえい記念とは直結しないと言える。
  今年はフルゲートには届かなかったものの、現役では最強と言えるメンバーが揃った。注目はなんと言っても連覇を目指すオレノココロ。今シーズンも前哨戦の重賞でも快勝し万全の態勢。これに対し、BIG4(オレノココロの他にコウシュハウンカイ、ニュータカラコマ、フジダイビクトリー)と称される強力ライバルたち、さらに新興勢力も加わりハイレベルのレースが期待できそうだ。

各馬寸評:
 1 トレジャーハンター:ばんえい記念は2年ぶり3度目の出走。過去2回はいずれも7着。メンバー中最高齢の11歳、いつの間にか同世代のライバルたちも引退していなくなる中、オープンクラスで勝ち負けを続けるなど奮闘している。スピードスター賞で0分56秒で駆け抜け3着に入るなどスピードには自信を持っている一方、最後の直線では詰まってしまうことが多くスタミナが課題。これらを考慮に入れ引き離して逃げていきたいところ。
 2 サクラリュウ:昨年に続き2度目のばんえい記念。重賞初出走が6歳になってからという遅咲き型で、昨年は経験が少ない中で粘りの6着。その後は今年度の1年間ですっかり重賞の常連として顔を連ねるようになり、帯広記念では高重量を背負いながらひと腰で障害を越えの2着に入るなどBIG4にも全く引けを取らない存在となっている。この馬の持ち味は先行力だが、最後で巻き返せるほどの粘り強さもある。他馬を慌てさせるような展開になれば。
 3 ソウクンボーイ:メンバー中唯一のばんえい記念初出走。重賞タイトルは2歳時のヤングチャンピオンシップのみ。ただ、強い8歳世代の一頭として常に存在感は示してきており、ここに来て4連勝など勢いもついてきている。立ち回りの器用さがこの馬の持ち味で、先行しても最後方からでも競馬ができる。正月の帯広記念の走りから見て高重量は厳しいと思われているが、未知な面も多くあり、ここに出るからには稽古も十分で見限るのは早そうだ。
 4 フジダイビクトリー:ばんえい記念は4度目の出走。一昨年の優勝馬。実績は申し分なく、レース適性も十分だが、今年度は不思議にも重賞未勝利。10歳となり、衰えではないだろうが障害で立ち止まることがしばしば見られる。グイグイ押して上がる力強さが持ち味なだけにやや心配な面はある。しかしここを目標に仕上げてきているはずで、先行して主導権を握って行ければ、当然他馬を押さえ込むような力を発揮できるだろう。
 5 ホクショウユウキ:ばんえい記念は3年連続3度目の出走。一昨年5着、昨年8着。若馬時は4歳三冠など破竹の勢いであったが、その後伸び悩み今年度はオープンから降級、1年間重賞に出走する機会すらなかった。しかし近走は準重賞のウィナーズカップでサクラリュウなどを押さえ快勝するなど、調子を取り戻している。この馬も先行力と障害力がモットーであり、元々地力のある馬なので流れに乗れれば。狭間の世代と言われる9歳馬の意地を期待。
 6 オレノココロ:ばんえい記念は初めて出走し優勝した昨年以来2度目。昨年は特に障害を越えてからが強く、しっかりした脚色で差し切り、最後は突き放して勝利した。この馬は特に重賞に強く、1200kg前後の悠々とした馬体を生かした力強い走りを見せる。あえて弱点を探せば、速いペースになると後手に回ったり障害で時々膝を折りかける場面があることだが、すぐ立て直せる柔軟性もあり、ばんえい記念のペースなら全く問題ないだろう。
 7 ニュータカラコマ:10歳馬でばんえい記念は5回目と今回メンバー中最多。過去2着2回3着、4着が1回ずつと非常に安定した成績を上げている。全体でも実に2年以上にわたり41戦連続で掲示板内の5着以内に入っており、崩れがほとんどない。というのもこの馬の抜群の障害力がなせる技である。切れる脚がないことと、スタミナが課題ではあるが、自分のペースを貫けば展開次第で逃げ切りの場面も。まずは先頭で障害を降りたい。
 8 コウシュハウンカイ:3回目のばんえい記念への挑戦。6歳時に初挑戦で3着に粘り込んだレースは見せ場十分であった。昨年は直線で重い馬場に苦しんだがそれでも5着。しかし今年は昨年以上に力をつけて来ており、ばんえい記念に次ぐ高重量戦の帯広記念でハンデを与えながら快勝した。その後の3戦は大敗しているがこれは極端なハンデによるもの。ただ馬体重も減っていたのでその馬体がどこまで回復しているかがカギ。勝つ力は十分ある。

まとめ:
  何度も述べているように、ばんえい記念はばんえい競馬の最高峰のレースであり、特別なお祭りでもある。まずはレースをじっくり堪能したい。出走馬は全部最後まで応援する。そして馬券買いはこの素晴らしいイベントへの参加料のようなものだ。
  その中で予想まとめだが、やはりここは素直にオレノココロから入ってみたい。力は上述のとおりで全く申し分ない。第2障害を越えた時点でもう無理かもという位置からでも差し切ってくる力は並みではない。あえてあら探しをするなら、1か月前のチャンピオンカップで勝った馬はばんえい記念に勝てないというジンクスがあることぐらいだが、この馬に関してはそれを論じるまでもないだろう。勝ちタイムは4分丁度ぐらいを予想する。
  対抗にはコウシュハウンカイを持ってきた。力強く安定した走りに定評があるものの高重量戦の力量は未知数であった。しかし今年正月の帯広記念ではトップハンデの920kmで快勝。馬場と展開に恵まれた面はあるとはいえ、最高レベルの力をつけてきたを改めて見せつけた。オレノココロに対しては切れ味でわずかに分が悪いとみて、2番手評価としたが駆け抜ける力は十分にある。あとは迷うところ。その中ではニュータカラコマの先行力と障害力も見落とす訳にはいかない。最後の直線で失速することが多く今回はやや人気を落としそうだが、ばんえい記念では他の馬も苦しくなる。そうすると最後の粘り合いで残ることは十分考えられる。単穴というより3番手評価で。あと、穴狙いとしてホクショウユウキの変わり身はないものか。元々力のある馬が長いスランプを越え調子を上げてきた。攻めていけば、一昨年のばんえい記念5着の経験値が物を言う場面も。入着候補に。その他では、サクラリュウが先行力と最近の善戦ぶりから上位人気しそうだ。確かに帯広記念では900kgを背負いながら障害をひと腰で越えて2着に粘り、この馬が特に力を付けてきたことがうかがえる。ただ展開を味方に付け勝ってきた感があるので、負担重量1000kg、勢いだけでは勝てないばんえい記念でどの程度粘れるか。あと、一昨年の優勝馬フジダイビクトリーを忘れてはならないが、上位の有力馬たちにほとんど死角がない中で、当欄ではこの馬まで印が回らなかった。近走やや障害に時間がかかるなど勢いがそがれているのも気になるところ。もちろん実績も実力も申し分のない馬でスンナリ行ってしまう場面もあり得るが・・。その他、11歳ながら豊かなスピードと粘りのあるトレジャーハンター、初出走ならが地力のあるソウクンボーイと、いずれも魅力のある馬ではあるが、ここではやや力不足か。

はむ!の馬券狙いどころ:
  今年度のこれまでの成績はともかく・・として、とにかく最高峰のばんえい記念。馬券も買いながら心ゆくまで応援したいものだ。とはいうもののやはり、最後は当てて行きたい。それもプラス収支で。上位が強いので馬券的には絞っていかざるを得ないがやはり夢馬券も交えていきたいところ。オレノココロとコウシュハウンカイを厚めにしつつ、着候補は広めに。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 
   6=8→7,5,2,4 合計8通り 各200円
   6→7,5,2,4→8 合計4通り 各200円
   8→7,5,2,4→6 合計4通り 各200円
   6→8→7,5,2,4 合計4通り 各200円
   6→7,2→7,5,2,4 合計6通り 各200円
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 2=6,8,7,4 4=6,8,7 合計7点 各100円
  合計5,900円で勝負! (残高32,590円-5,900円=26,690円)

  当ブログでは、ばんえい記念dayの全レース予想も前日の24日中にアップしますので、そちらもご参考に。

  今回の結果と回顧は、そして来年度の方針は今年度中くらいに報告したいと思います。なお、今年度のばんえいは25日ばんえい記念dayを持って終わり、次年度は4月20日から、そして次回の重賞は4月29日です。

2018年3月14日水曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】回顧・第39回ポプラ賞(3/11)

ばんえい重賞レース回顧
第39回ポプラ賞(BG3)-2018年3月11日-10R 200m直 曇 1.8%
  1着▲(1)マルミゴウカイ(藤本匠)2分08秒9
  2着注(6)タカラシップ
  3着 (8)カネサスペシャル
単勝 1 340円 馬単 1-6 760円 三連単 1-6-8 5,230円
 ※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい4歳5歳の世代対抗重賞、第39回ポプラ賞は、2番人気で今年度の4歳(明け5歳)3冠馬マルミゴウカイがトップハンデも克服し、差し切り勝ち。この馬の重賞は6勝目、槻舘調教師はこのレース3連覇。藤本騎手は今季重賞7勝で通算64勝目。
  帯広は例年より多い積雪の上に、前々日の雨で雪解けが進んだ。その影響もあって馬場としては粘り気があり、全体的にかなり時計のかかる重馬場であった。
  レースはスタートから全体的にゆったりした流れ、第1障害を降りて一旦はカネサスペシャルが前に出る場面もあったが、各馬早めに刻む中で、1番人気に推されたタカラシップがすっと前に出て先頭へ、主導権を握る。これを見るように内からトップハンデのマルミゴウカイ、フウジンライデン、外からカネサスペシャルあたりが付いて行くが、タカラシップが2馬身ほど離したまま第2障害へ。ここまで丁度60秒。フウジンライデンがなんとか追いつくが、他の馬はまだ到着せず、タカラシップは十分余裕を持って障害に挑戦。しっかりした脚取りでひと腰でクリアし先頭へ。それを見るようにフウジンライデンが障害に商戦が坂の中腹でストップ。他の各馬も続くがそれぞれ苦戦。タカラシップが残り30mの標識に近づこうとするころに、ようやくマルミゴウカイとカネサスペシャルがふた腰ほどかけてほぼ同時に障害を降りた。その後にはミノルシャープ、フウジンライデンが続いた。先頭のタカラシップは大きくリードするが、残り30mを切ったころから少しずつ脚色が鈍る。そこにじわじわとマルミゴウカイが追ってきて、残り10mの地点で半馬身差まで迫った。タカラシップも粘りを見せて抵抗し、ゴール近くまでもつれたが、ゴール直前でマルミゴウカイが前に出て差し切ってゴール。タカラシップは厳しくなったもののが止まることなく最後まで粘って2着を確保、後続は、差なく前に付いて行っていた4歳馬カネサスペシャルがゴール着前で立ち止まりつつも最後粘り込んで3着に入った。当欄で本命にしたフウジンライデンは障害で手間取った分遅れて4着。対抗にしていた4歳馬のミノルシャープは直線で厳しくなり6着だった。

  マルミゴウカイ(1着):やはり強かった。今回は800kgの重賞とハンデ差が課題とされ2番人気に甘んじたが、最後の直線での力強い走りはその重量を感じさせないものであった。障害もほとんど手間取ることはなかった。ペースが遅くなったのもこの馬に合っていたと思われる。また気性面でも天馬賞の時よりもさらに落ち着いていたように見える。今後だが、厩舎にはトップクラスの馬たちがいるので、レースの選択が難しいところだが、やはり古馬にもしっかり挑戦していってほしいところ。5歳馬の特別戦もあるが、年度明けのオッズパーク杯や旭川記念あたりに出て力試しを期待。
  タカラシップ(2着):今回最も成長を見せたのがこの馬。迷わず他を引き離しての逃げ戦法。障害が特に力強かった。マルミゴウカイにそれ以上のパフォーマンスを見せられたため惜しくも敗れたが、最後の粘りもなかなかのものであった。障害が上手なのは今後も強みになっていくだろう。今後は古馬のA1~A2クラスあたりにランクされそうで荷物の重い特別戦あたりで活躍できそうだが、賞金を加算して重賞に出てくるようになれば怖い存在になりそう。
  カネサスペシャル(3着):4歳馬でただ一頭気を吐いた形となった。ばんえい大賞典で勝った時と同様に、遅めのペースで進み、障害を上手く越えて最後の直線で勝負というこの馬の形に持ち込めた。ハンデ差も生きたようだ。障害が上手なので序盤からある程度思い切って行っても良いかもしれない。今後4歳の三冠路線に向けても目を離せない存在になりそう。
  フウジンライデン(4着):前半無理なく好位置につけていたし、展開としては悪くなかった。障害でもう一歩の力が入らなかったのはやはり780kgの重量がこたえたか。ただ一時期の絶不調からするとよくここまで立て直したというところ。軽馬場にでもなればこの馬の出番が来るだろう。今後さらなる成長が期待される。
  ホクショウディープ(5着):障害での自信のなさが出てしまったか。前半はなんとか付いていったが、障害を意識してか後手に回り、障害も苦しんだ。最後の直線は素晴らしい脚色だっただけにもったいないレースであった。年度が明ければスピードを生かせるレースもあるので、そこで自信を取り戻して、上位を狙っていってほしい。
  その他ではミノルシャープ(6着)は障害は上手く抜け出せたが、最後の直線で思いのほか失速。重馬場で上位馬相手だとやはり力不足感が否めない。伸び悩みに陥る前に立て直したいところ。牝馬勢は離されての下位。いずれも前半からペースに乗れなかったところを見ると、重馬場の力勝負は厳しかった。コウシュハサマー(7着)が牝馬の中ではまずまず動けていたか。

はむ!の予想結果
  今回はひねりすぎた。勝ったマルミゴウカイは本当に強かったし、タカラシップは本物だった。タカラシップ絡みも買ってはいたが手は広げられなかった。一方でカネサスペシャル絡みのワイドが引っかかってくれて、いつもの焼け石に水的なちょい当たり。来年度からは本当に分けて考えていきたい。
  今回収支 -4,600 (配当)1,100 (投入)5,600
  今年度累計 -67,410 (今年度残高32,590) (3/11現在)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2017データ・馬券成績表)

  次回は2週間後、いよいよ今年度のばんえい競馬の総決算。ばんえい記念です。いつもどおり前日までには予想を書きますが、今回は1週前ぐらいに事前予想なども書ければと思っています(書ければ)。

2018年3月10日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】重賞予想・第39回ポプラ賞(3/11)

  年度末の重賞シリーズ、今週は明け4歳、5歳の重賞勝ち馬を中心とした選抜による世代対抗重賞、ポプラ賞です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第39回ポプラ賞(BG3)
(2018年3月11日(日)18:05発走 帯広10R ダ200m 4・5歳オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
マルミゴウカイ 牡5 800 藤本匠 槻舘重 鹿毛 差
天馬賞ほか
ミノルシャープ 牡4 760 阿部武 大友人 鹿毛 差
はまなす賞
  ブルーオーシャン 牝5 740 藤野俊 松井浩 青毛 追
クインカップ
  ナカゼンガキタ 牝4 740 村上章 西康幸 鹿毛 先
ばんえいオークス
フウジンライデン 牡5 780 島津新 岩本利 栗毛 差
5歳4位
タカラシップ 牡5 760 西将太 岩本利 鹿毛 逃
5歳5位
ホクショウディープ 牡5 770 鈴木恵 岩本利 青毛 先
5歳3位
  カネサスペシャル 牡4 750 工藤篤 村上慎 青毛 追
ばんえい大賞典
  コウシュハサマー 牝4 740 西謙一 岡田定 栗毛 差
ばんえい菊花賞
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  年度末の重賞シリーズ、4歳及び5歳の世代対抗戦。各世代の重賞勝ち馬を中心に出走馬が構成される。本来世代間の力関係を測るレースでもあるが、一方ではハンデ差もあり波乱要素も十分あり得るレースだ。過去10年で1番人気は(3,2,1,4)と微妙なところ。やはり着外に沈む場合はハンデ差が影響しているようだ。2番、3番人気もほぼ同様の成績。上位は拮抗だが人気薄が浮上することはまずない。年齢別では5歳の7勝3敗とやや一日の長があるか。1着2着は同じ年齢で占めることが過去10年で8回と多く、その時の世代の勢いを表しているとも言える。牝馬は過去10年で優勝馬2頭、2着に3頭入っており、善戦傾向。ハンデを生かして大駆けする場合が多い。
  今年は5歳勢は3冠のマルミゴウカイが実績では抜き出ている。一方、4歳勢は全ての重賞の勝ち馬が違うなど接戦。夏のはまなす賞では現4歳のミノルシャープが勝っており層の厚さがありそう。互いの力関係も含め興味深いレースになりそう。

各馬寸評:
 1 マルミゴウカイ:5歳。今シーズン3冠、3歳時も2冠で、同世代戦では圧倒的な力を見せる。厩舎に強い僚馬がいることもあり古馬戦はほとんど使わず、レースを絞っている。今回はむろんトップハンデの800kg。この重量は未経験で対応はどうか。障害など、割引材料は探せば出てくるが。
 2 ミノルシャープ:4歳馬。今シーズン(昨年年齢で)3,4歳混合の重賞はまなす賞では最内枠を上手く抜け出し快勝。しかしその後はハンデ差もあって勝ち星から遠ざかっている。ダービーでは大外枠に入り苦しいレースだった。今回は好枠。素軽く自在の立ち回りと鋭い切れ味がこの馬の持ち味。
 3 ブルーオーシャン:5歳馬で今シーズンのクインカップの勝ち馬。持ち前の素軽い動きで重賞2勝しているが、いずれも牝馬重賞。クインカップ後は元々苦手の障害が上がらず苦戦が続いている。切れ味は抜群で、馬場が軽くなればハンデ差を生かして大駈けの可能性はあるが、やはり力不足感は否めない。
 4 ナカゼンガキタ:4歳馬でオークス馬。古馬重賞にも登録していたが、こちらに絞ってきた。先行して力を発揮するタイプだが、オークスでは一旦かわされるも直線で差し返して勝つという粘りのあるところを見せている。障害は苦にしない。軽馬場で速いペースになればこの馬のスピードが生きる。
 5 フウジンライデン:5歳ランク4位。明け3歳時にイレネー記念を勝つなど元々力のある馬ながら長期のスランプに陥っていた。しかしここにきて調子を上げてきており、前走は古馬上位クラスも入るオープン特別で大外枠ながら終始先手を取り快勝。実戦経験を積んできたのも強み。障害力も持っている。
 6 タカラシップ:5歳ランク5位。4歳時に当時初重賞出走だったこのレースで果敢な逃げで見せ場を作っている。そして今年正月の天馬賞で粘って3着。前走の条件特別でも勝ってここの出走権を自力で確保した。先行力ならこの馬。しかも障害でも崩れず安定した成績を上げている。今回もハナを行くか。
 7 ホクショウディープ:5歳賞金ランク3位。スピード、スタミナ共に兼ね備えるがどうしてもライバルのマルミゴウカイの後塵を拝する。障害に自信がないのも勝ちきれない原因だろう。古馬との実戦経験を十分積んできており、接戦になればその強みを見せるか。高重量は嫌うがハンデは丁度良いか。
 8 カネサスペシャル:4歳馬。今シーズンはばんえい大賞典で8番人気ながら中団から抜け出して快勝。その後も、重賞で掲示板内に入り、世代特別戦でも勝利するなど実績を上げている。いずれも人気薄での好走。後方待機から、障害力と直線のしっかりした走りで攻めて行く。一発の魅力がある。
 9 コウシュハサマー:4歳牝馬で今シーズンのばんえい菊花賞馬。素軽い動きと切れ味で世代戦では牡馬を相手に好勝負。重賞ヒロインズカップでも好走した。障害力もあり流れに乗れれば相当走れる。近走は重い荷物で厳しいレースが続いくが、ウンカイ産駒で素質十分。これからの馬というイメージ。

まとめ:
  一昨年、昨年とセンゴクエースが圧倒的な力を見せたものの、本来はハンデ差もあって混戦模様になることの多いレース。4歳、5歳の両世代の重賞勝ち馬が顔をそろえたのだからそれほど力の差はないはず。今年はどうか。5歳の今年度3冠馬マルミゴウカイはやはり実力的には抜けているが、800kgという荷物と最大60kgのハンデを考えた時、センゴクエースのように他を寄せ付けない強さを出せるのか。もちろんスピード、スタミナ共に申し分なく強い馬であることは間違いないが、今年は他にも骨っぽい馬が多く、それらに逆転の余地はないのかという観点で見ていきたい。まず5歳勢はマルミゴウカイと数多く対決していく中で大きいハンデをもらっても勝ち切れていない場合が多い。今回、展開次第での逆転の余地はないわけではないが、やはり総合的にはマルミゴウカイが上か。一方、4歳勢はどうか。ダービー馬メジロゴーリキがハンデを嫌ってか回避したのは残念だが、重賞ごとに勝ち馬が違う群雄割拠の状態で、それぞれに個性がありおもしろい。あとは世代間の力関係だが、夏の世代対抗重賞はまなす賞では現4歳のミノルシャープが勝っていることを考えると、大きく差はないだろう。
  その中で当欄では、3頭並んだ岩本厩舎の5歳馬からフウジンライデンを本命に推してみたい。スランプを抜け出し近走は安定した成績を上げてきている。相変わらず軽くフワフワした雰囲気があるが、動きは自在で障害はしっかり越えてくる。ハンデ差は楽ではないが、今回のメンバーなら勝負強さを見せるチャンスありと見た。
  対抗にはミノルシャープがハンデ面でチャンスありと見て、思い切ってこの馬を持ってきた。シーズンの当初絶好調の時はどこからでも差してくる切れ味とスピードがあった。有力視されたダービーなどでは枠順に恵まれなかった面が大きい。近走障害などで苦しんでいるが軽馬場のハイペースに巻き込まれていることも原因か。本来の走りができれば。そしてマルミゴウカイは今回は単穴にした。この馬の強さは認めるところだが、今回は800kgで初の高重量とハンデ差は意外と厳しいとみる。1番枠も外詰めではあるがプラス材料ではない。ただしっかりペースを守って障害をうまくさばいてくればあっさり勝つ場面も。入着候補には、ハンデ面で有利なホクショウディープを挙げる。スピードスター賞で好走するなど新たな面を見せ、上位には入る力は十分。ただ善戦タイプで、今シーズン未だに勝ち星が挙げられていないのは何か一歩足りない部分があるのか。その他では天馬賞3着で昨年のこのレースで見せ場を作ったタカラシップも勢いがあり、うまく逃げられれば大駆けもあるだろう。ただ変に人気すると他馬にマークされる可能性も。ナカゼンガキタも前に行けば意外にしぶとそうだがやはり力は一枚不足か。カネサスペシャルも一発の魅力はあるが展開の助けが必要。

はむ!の馬券狙いどころ:
  昨年一昨年とこのレースは軸が堅かったので馬券的には絞り込みやすかったが、今年は混戦模様で、かつ当欄では穴っぽいところから狙っていくので手広く買っていきたいところ。フウジンライデン、ミノルシャープならどちらを頭にしてもそこそこつくだろう。三連単はその2頭で他が来たらあきらめて、馬複などを絡めていきたい。ワイドは全く別観点から4歳馬を狙ってみる。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単
   5,2→5,2,1,7,6→5,2,1,7,6 合計24通り 各100円
  三連複 5=2,1=1,7,6 合計5通り 各300円
  枠複 5=2,1,6 合計3通り 各200円
     2=1,6 合計2通り 各200円
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 8=2,1,6,4  4=2,1,6 合計7点 100円
  合計5,600円で勝負! (残高37,190円-5,600円=31,590円)

  今回の結果と回顧は、2,3日後までには当欄で報告したいと思います。

2018年3月5日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】回顧・第49回イレネー記念(3/4)

ばんえい重賞レース回顧
第49回イレネー記念(BG1)-2018年3月4日-10R 200m直 曇 2.0%
  1着▲(4)カネサダイマオー(藤野俊)2分08秒3
  2着◎(6)キタノユウジロウ
  3着○(8)オレワチャンピオン
単勝 4 1,030円 馬単 4-6 2,970円 三連単 4-6-8 7,620円
 ※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい明け3歳チャンピオン決定戦、第49回イレネー記念は、4番人気のカネサダイマオーが障害6番手の後方から追い込みゴール手前で差し切り勝ちで重賞初制覇、父カネサブラックも種牡馬として初めての重賞制覇となった。藤野騎手は重賞は11月のクインカップ以来今年度4勝で通算51勝目。
  帯広は前々日に大雪が降ったものの、その後は晴れて気温も上がり、かなり時計のかかる重馬場となった。
  レースはスタートから各馬勢いよく飛び出し、第1障害はほぼ同時に越えたものの、そこからは各馬小刻みに止まりながら進むゆったりした展開に。一団から徐々に、前に行くと見られていた1番人気オレワチャンピオンが抜け出し、続いてブラックエース、アアモンドグンシンといったところが前を行く形。第2障害手前までにはキンツルモリウチやカネサダイマオーもこれらに近づいてくる。ここまで59秒。ほぼ全馬が揃ったところで、まずオレワチャンピオンが障害を仕掛け、その後数頭がほぼ一斉に障害に挑戦。オレワチャンピオンは力強く腰を入れていったが天板近くで一旦ストップ。それを見るように各馬障害を仕掛けるがそれぞれ苦労しひと腰で越える馬はいなかった。この時点でカネサダイマオーも遅れずに障害に挑戦するがやはり立ち止まる。結局オレワチャンピオンが最初に障害を抜け出し先頭へ、続いて降りたのが一歩遅れて障害に挑戦したキタノユウジロウ。膝を折りかけながらも勢いで越えて2番手に。大外のコウシュハレガシーもグイグイ強引に引っ張るように障害を越え3番手、その後は一歩下げて障害にチャレンジしていたジェイコマンダー、一歩ずつ力を入れて越えたキンツルモリウチと続き、そしてカネサダイマオーがようやく6番手で障害を越えた。その時点で先頭を行くオレワチャンピオンは残り30mの地点へ、半馬身差でキタノユウジロウがじわじわ近づき、コウシュハレガシーがこれを追う展開。しかし残り20mの地点でオレワチャンピオンが失速し立ち止まる。そこをキタノユウジロウがかわし先頭に出た。コウシュハレガシーも近づくが、オレワチャンピオンが再発進。この時点で後ろから一気にカネサダイマオーが近づいてきていた。残り10mで1馬身リードのキタノユウジロウも脚色が鈍くなるが、オレワチャンピオンも厳しくなり追いつけない。その間に内枠のカネサダイマオーがじわじわ追いついて、残り5mでオレワチャンピオンが再び止まったところを逆転、さらに前のキタノユウジロウに近づき、ゴール直前でかわしてそのままゴール。鮮やかな差し切り勝ちとなった。2番人気キタノユウジロウは止まらなかったものの最後の最後で逆転され2着、オレワチャンピオンは最後一杯になりながらも後続のコウシュハレガシーも同じように厳しくなったこともあり、かろうじて3着を確保した。

  カネサダイマオー(1着):見事な末脚を見せての差し切り勝ちだった。障害が課題だったが、今回は重馬場で全体のペースが遅くなったこともあり、慌てずに障害に取り組むことができ、崩れることもなかった。降りてからの脚はさすがで、スピードのみならず力強さもあった。勝ちっぷりからも今回運良く勝てたわけではなく、この馬の持ち味をしっかり出せれば常に勝つだけの力は持っていたといえる。次シーズンはもちろん3歳クラシック路線を狙っていくだろうが、一方、次シーズンでは古馬格付けでおそらくA2~B1あたりにランクされる。初めは厳しいだろうが、ファンとしては是非古馬にも挑戦して実戦で力を付けていってほしいところだ。それだけのセンスは持っている馬とみる。
  キタノユウジロウ(2着):レース運びは完璧であった。しっかり番手につけて障害を上手くさばいて前に取り付いていった。オレワチャンピオンをかわし先頭に立ったときはやったと思わせたが、勝ち馬の追い込みに足元をすくわれた形だ。前を追うレースをしていく以上致し方ない。しかしトップクラスの力は十分持っていることは証明された。今後のクラシック路線でも中心的存在になることは間違いない。まず次のターゲットは最終節の3歳戦若草特別かシーズン明けの3歳戦か。
  オレワチャンピオン(3着):先行して、この馬にはこれしかないというレース運び。ただ障害後後続をあまり引き離せなかったのが最後の接戦で一杯になってしまった一つの原因か。力はあるのだが直線で立ち止まってしまうなどスタミナ面での課題が残る。しっかり足腰の力がつけばさらに強くなれる余地は十分あるだろう。クラシック戦線で巻き返したいところだが、古馬戦に挑戦しても十分戦えそう。馬格があるので決して見劣りはしないだろう。
  コウシュハレガシー(4着):この馬らしく自然体の走りはできていた。障害も他馬よりスムーズで悪くなかったが、やはり大外枠の不利があったかペースをつかむのが難しかったようだ。重馬場というのも厳しく、切れ味を見せる場面もなかった。そんな中上位争いに加わって差の無い4着は立派な走りだったと言える。当面は3歳特別戦などが狙いだろう。兄メジロゴーリキと対照的に小柄なのでもう少し成長を待ちたい。
  バンリュウブラック(5着):8番人気で5着。本来なら先行していく馬ではあるが、その前走のように無理して前に付けると自滅する恐れもあったため、今回は控えて自分の走りに徹したようだ。それが結果として5番手争いで一歩前を行っていたキンツルモリウチを最後でかわして掲示板内に食い込んだ。ただ前とは大きく差があり勝ち馬には30秒以上遅れた形。まだまだこれからの成長に期待。
  その他ではキンツルモリウチ(6着)は先行を意識したが、全体的な流れに巻き込まれてしまい先手を取れなかった。ジェイコマンダー(7着)は課題の障害は上手く抜けたが、スタミナが続かず本来の切れ味も見られなかった。馬体重もさほど増えずまだ完調ではないのかもしれない。今後の巻き返しに期待。

はむ!の予想結果
  なかなか手に汗握るレースで、馬券を離れてもエキサイティングであった。予想の方も順番は入れ替わっても見立ては悪くなくて良かった。しかし馬券のほうだが、1,2番人気を2頭軸マルチというのはやっぱりハナから儲けるのを諦めているような買い方。本当に下手だ。余裕のなさがこうなってしまうのか。▲◎○で人気薄の方が頭に来たので、結果としては配当的にもうまくいった形だが、満足感は少ない。とはいうものの、マイナス、取りガミの連続だったのでようやくプラスというのは良しとしなければ。今シーズン残り2つの重賞を頑張っていこう。
  今回収支 +2,520 (配当)7,620 (投入)5,100
  今年度累計 -62,810 (今年度残高37,190) (3/4現在)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2017データ・馬券成績表)

  次回、3週続きの重賞ラストは今週末3月11日(日)4歳・5歳の対抗重賞のポプラ賞(BG3)です。そしてその2週間後にはいよいよクライマックスのばんえい記念へとつながります。ポプラ賞はいつもどおり前日までには予想を書きたいと思います。

2018年3月3日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2018】重賞予想・第49回イレネー記念(3/4)

  ばんえい今週の重賞は、いわゆる2歳(明け3歳)三冠の最終戦、イレネー記念です。ばんえいではダービー以上の格式高いレースで、BG1のカテゴリーに位置づけられています。各馬一生に一度のチャンスに挑戦です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第49回イレネー記念(BG1)
(2018年3月4日(日)18:05発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  アアモンドグンシン セン3 680 阿部武 小林長 鹿毛 先
父アアモンドヤワラ
  バンリュウブラック 牡3 690 赤塚健 久田守 青毛 差
父ニシキダイジン
  ブラックエース 牡3 690 西謙一 平田義 青毛 逃
父フナノコーネル
カネサダイマオー 牡3 690 藤野俊 松井浩 青毛 追
父カネサブラック
  キンツルモリウチ 牡3 690 村上章 西康幸 芦毛 先
父フナノコーネル
キタノユウジロウ 牡3 690 松田道 村上慎 栗毛 差
父カネサテンリュウ
ジェイコマンダー 牡3 690 西将太 槻舘重 青毛 差
父カネサブラック
オレワチャンピオン 牡3 690 鈴木恵 中島敏 栗毛 逃
父ソウヤセンプー
  ハマノダイマオー 牡3 690 藤本匠 松井浩 鹿毛 先
父ハマナカキング
10 コウシュハレガシー 牡3 690 菊池一 平田義 栗毛 差
父ニシキダイジン
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

【はむ!の見解】(個人的見解です。)
  ばんえいの中でも特に伝統があり格調高い明け3歳のチャンピオン決定戦、イレネー記念。ただ過去の勝ち馬の名前を見ると、確かに名馬と呼ばれた馬が並んでいるが、意外にも後のばんえい記念に勝った馬は、ニューフロンテヤとキタノタイショウの2頭しかいない。どちらかと言うとスピードがあってその時点で最も完成度の高い馬が強いという印象だ。定量戦なのでその時点での実力どおりの結果になる確率が高い。過去10年で1番人気は(3,3,1,3)でまずまず。それ以上に2番人気が(6,1,2,1)と非常に好成績を挙げており、2番手の馬を探すのが妙味だ。それ以外もほぼ人気どおりの成績になる。唯一、一昨年フウジンライデンが8番人気で勝ったが、この時は実力伯仲だった。堅いレースではあるが、3着あたりに人気薄が飛び込むこともしばしばで馬券的には狙い所が多いか。重賞戦績はナナカマド賞優勝馬が過去10年で(4,1,2,3)、ヤングチャンピオンシップ(YC)優勝馬が(2,1,2,5)と、ナナカマド賞優勝馬の方が優勢。YCで着外だった馬も優勝している例もしばしば見られ、出走条件の特殊なYCの勝ち馬は一考が必要か。牝馬の優勝は18年前の1999年アーティガールまで遡り、さらにその9年前のダイヤコトブキを含め48回の歴史で過去に2頭しかいない。(今回も牝馬の出走はなし)騎手は現役では鈴木恵介騎手が3勝でトップ。
  今年は、牝馬ミスタカシマが、ナナカマド賞を勝ったあと黒ユリ賞に勝ち賞金ランキングトップとなって変則3冠となるか注目されていたが、今回は回避。そうなると、YCを勝ったオレワチャンピオンが中心的存在となる。ただ最近急成長してきた馬もおり、波乱の要素もありそうだ。

各馬寸評:
 1 アアモンドグンシン:3歳ランキングは12番目だったが出走回避が出たため、切符がまわってきた。アアモンドヤワラの初産駒でそのまま受け継いでいればスピードタイプ。YCは先行したが一杯になり10着。障害が苦手なので当初を控える競馬を見せていたが、阿部武臣Jが乗るようになって序盤から積極的に行く競馬を見せている。上手くペースを作ってどこまで粘れるか。
 2 バンリュウブラック:賞金的にギリギリのところだったが、なんとか出走権を得てきた。ナナカマド賞、YCいずれも出走したが8着。本来なら先行して粘り込むタイプだが、上位クラスに入ると同型の強力な相手が揃うため、先手争いで後手にまわってしまうことも。前走あたりは焦って得意なはずの障害でも引っかかった。最後の勝負根性はあるので、自分のペースに持ち込みたい。
 3 ブラックエース:3歳ランキングは11番目であったが、牝馬2頭の回避により出走権獲得。重賞はナナカマド賞9着、特別戦でも振るわなかったが、馬体の成長とともに上位争いできる力をつけてきた。大きい体格ながら素軽い動きができるのが持ち味で、最近はハナを切って行くようなレースもしばしば。障害に若干難があり大崩れもあるが、勢いに乗れば逃げ粘りの一発も。
 4 カネサダイマオー:重賞はナナカマド賞の5着の実績。その前哨戦の青雲賞で鋭い切れ味で快勝しておりその印象が残る。デビュー前能検3番時計が示すように相当のスピードの持ち主だが、障害が苦手。二の足が入らないことが多い。前半の立ち回りもややフワフワした感じ。ただ崩れてしまうことは少ない。障害を降りてくればじわじわ伸びるタイプで最後まで力強く走れる。
 5 キンツルモリウチ:芦毛馬。重賞はヤングチャンピオンシップ4着の実績。先行力と障害の上手さで勝負する。ただハナを切って逃げる方ではなく、じわじわ前に出て行くタイプ。切れる脚は持っていないだけに、早めに第2障害を抜け出して最後どこまで粘れるかといった展開に持ち込むことが必要。障害力があるのでコンスタントに上位には入れるがもう少し爆発力がほしい。
 6 キタノユウジロウ:現在9連対中でまさに絶好調の上がり馬。デビュー初期の頃は非力さもあって、重賞戦線には参加すらできなかったが、その後めきめき力をつけてきた。差し馬タイプで、飛んでいくような切れ味はないが、最後の直線でじわじわ伸びていく。接戦勝ちが多くその勝負強さがこの馬の特徴。重賞初挑戦でこのレースを勝つ例は少ないが、この馬がジンクスを破るか。
 7 ジェイコマンダー:シーズン序盤はランクトップを走るほど勢いがあった。その後は障害などで戸惑うなど調子を崩したが、ナナカマド賞3着、そしてYCは2着と決して悪い成績ではない。鋭い切れ味を持っている。近走は冴えないが、苦手な障害をクリアするため意識的に控えた競馬を進めている感があり、立て直しは可能とみる。ただここに来て馬体重減が続き体調面が心配か。
 8 オレワチャンピオン:デビュー以来常にこの世代リーダーシップを取ってきた。ナナカマド賞はミスタカシマに上手く逃げられたがヤングCSは終始力強い走りで勝利。馬格もあり風格は十分。先行力も障害力もある。ただここ3戦は大きなハンデと速いペースに巻き込まれゴール直前で失速。ただ、定量戦のここは持てる力どおりに走れば少なくとも上位を外すことは考えづらい。
 9 ハマノダイマオー:デビュー当初から上位争い、ナナカマド賞4着などの実績がありながら、なかなか勝ちきれずクラス落ちしていたが、最後のA-2組で接戦をものにして再度昇級して出走権を得てきた。堅実な走りで掲示板外は過去2度のみ、障害も巧者の部類。ただ切れ味のあるタイプではないので善戦どまりが多い。しかし重賞でじっくり構えていけそうなここは力が出せそう。
 10 コウシュハレガシー:ナナカマド賞6着、YC3着の実績。全兄のメジロゴーリキとは全く対照的に小柄な馬だが、親譲りの勝負強さで成績を出している。控えて良し前に行って良しの自在な立ち回りがこの馬の持ち味。馬場の重軽もほとんど影響はない。ただ、荷物が重くなると若干勢いがそがれる点も。まだ成長途上。近走は安定した成績を上げており障害などでも崩れは少ない、

まとめ:
  イレネー記念の行われる時期は明け3歳の3月と、晩成型の多いばんえいにあっては、かなり早い段階での勝負。中には古馬顔負けのどっしりした体で安定した走りを見せる馬もいるものの、多くは、まだ成長途上でフワフワした感じで安定せず、スピード中心の勝負になる。現時点での完成度の高さも勝敗を分けるポイントになりそうだ。
  今回メンバーを見渡すと前に行きたい馬が揃っており、先行争いが激しくなりそう。そんな中ではやはりこれについていけるだけの力を持っている馬が有利か。今回はナナカマド賞馬が牝馬ミスタカシマで、これが回避したため、唯一の重賞勝ち馬はYC勝ちのオレワチャンピオンだけとなった。もちろん実力のある馬だが、ここにきて破竹の勢いで上がって来たのがキタノユウジロウ。デビューがやや遅れて3回目の能検で合格、幼さも残る感じであったが、近走は馬体も成長し力をめきめき付けてきた。直線での勝負強さが印象に残る。今回はいきなり重量が増えるがそれは他馬も条件は同じ。力のない馬ではない。最後の追い比べに持ち込めば勝つチャンスは高いとみて、本欄ではこれを本命とした。序盤から先行争いに加わっておきたい。相手はやはりオレワチャンピオン。やはり力はこの馬が最も上であろう。先行力・障害力も抜群。近走はハンデがあったので最後で厳しくなるレースも増えたが今回は定量戦なので問題ないだろう。ただ、直線で甘くなり立ち止まることがあるのでそのリスクを考慮に入れると、キタノユウジロウの勢いに推される可能性があるとみてこちらを対抗にした。さらに、もう一頭怖い馬がカネサダイマオーだ。ナナカマド賞では差の無い5着。切れ味で勝負する馬で、前がごちゃついた時に中団からすっと抜け出してきそう。流れに乗れないときは厳しいときもあるが、一発の魅力は十分ありそうでこれを単穴とした。他には、全兄の力強さに対し強烈な差し脚を持つコウシュハレガシー。今回大外枠に入ったのは割引材料ではあるが、十勝産駒特別では人気薄ながら大外から強烈な追い込みを見せて2着に食い込んでおり力が出せない状況ではないだろう。あとはナナカマド賞3着、YC2着の実績を持つジェイコマンダー。障害が苦手で厳しいレースが続くが、じっくり走れる今回は立て直し可能。馬体重増なら狙えるか。またハマノダイマオーも上位の力を持っているが勝ちきるにはもう一歩何かがほしい。他にも先行力のある馬が多く展開次第では浮上してくる馬もいるだろう。

はむ!の馬券狙いどころ:
  もうここまで来てしまったら、トータルでの負けは確実なので無理に取り返しに行かず、今までのペースで淡々とやっていくつもりだ。馬券の買い方の見直しなどは次シーズンの課題とする。さて、今回はBG1のイレネー記念。明け3歳戦は前回YCで唯一プラスになっただけに、なんとか取りに行きたいところ。前回取らせてもらったオレワチャンピオンには敬意を表しつつも、予想では対抗にまわしてキタノユウジロウ頭で勝負。久々に流しマルチを使う。ワイドは一発ありそうなブラックエースを狙う。初めからこれぐらい余裕を持って臨めれば。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単
   軸2頭流しマルチ 6=8=4,10,7 合計18通り 各100円
   フォーメーション 6=8→4,10,7,9 合計8通り 各100円
      〃     6→8,4,10→8,4,10,7,9 合計12通り 各100円
      〃     8→4,10→6,4,10,7 合計6通り 各100円
  (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 3=6,8,10,7 7=6,8,10 合計7点 100円
  合計5,100円で勝負! (残高34,670円-5,100円=29,570円)

  今回の結果と回顧は、2,3日後までには当欄で報告したいと思います。なお、次週も重賞がありますので頑張っていきましょう。